医院クリニック開業成功の秘訣、それは良い建築・内装会社を選ぶことだ。患者が入りやすく再来院したくなる空間であると共に、スタッフや開業医自身が動きやすい動線を作るためには、信頼出来る建築・内装専門会社とうまく付き合う必要がある。ここでは、我々素人でも分かる正しい設計・施工会社の見極め方を教えよう。
結論、
「過去に施工したクリニックを見学できない業者には依頼するな!」
その理由は以下の通りだ。
当然、医療クリニックの設計・施工経験がある会社を選ぶべきだ。ひとくちに医院といっても実に多くの科目があり、他のどの設計とも種類が異なる。そのため、科目ごとに必要な器材や治療方法、快適な導線についての知識を有する持った会社であることが重要になる。また、いかに医療業界に精通しているか、医療や内装について研究熱心か、こだわりを持っているかも見極めたい。ただし、実績が多ければいいというものでもない。
医院の設計・施工実績、これらの数が多ければ信頼できると思ったら大間違いだ。数字のみの実績は、信頼の証拠にはならない。施主との信頼関係が継続しているかは、その会社が現在も継続して施主と付き合えているか否かで判断できる。
極論を言えば、
過去に設計・施工したクリニック 全ての院長と現在進行形で信頼関係が継続しているかを確かめるといい。
それを確かめる簡単な方法がある。企業に対し次のように質問することだ。
一般的に、建築・内装業界は問題が発生することが多い。つまり、いい加減な業者が多いのだ。いい加減な業者か否かは会社の規模や名前で判断してはならない。大手だろうが、中堅だろうが、中小企業だろうが、担当者の能力次第なのだ。この質問で、担当者の能力と責任感がどれだけあるかを見極めたい。
業者は見積もり金額を安く見せようとすれば、いくらでも安く見せることができる。特に注意しなくてはならないのは内装だ。建築と違って法律的な保証期間が定められてないからだ。要するに作ってしまえば後は何が起きても知らぬ存ぜぬで法律的なお咎めを受けないのだ。(因みに私が選んだ内装会社は10年の保証がされている。)
だから、開業してから不具合が発生して、後に後悔するケースが後を絶たないのである。“安かろう悪かろう”は今の時代も変わらない。もちろん、“高いから良い”というものでもない。ただ、会社の規模が大きければ大きいほど高いことは確かだ。
見せ掛けの安価な見積もり金額にだまされるな!後で、追加、追加また追加で、結局大幅に工事費が膨らむのが関の山だ。そして、トラブルになり、最悪は訴訟になったりするのである。私はそんな医者を何人か知っている。だからこそ、10年前に施工したクリニックでも見学できるという会社を選ぶべきなのだ。
医療業界の建築・内装業者は大きく2種類に分類される。ひとつは仲介先からの紹介のみで仕事を請ける業者、もうひとつは施主と直接取引をしている業者だ。
信用できないのは、ディーラーやコンサルタント、会計士などからの紹介だけで仕事をしている業者だ。この類の業者は、仲介先と個人的な癒着関係が発生していると考えて間違いない。悪質なコンサルタントや会計士は、設計・施工業者から紹介手数料をむさぼり取るため、業者は実費を抑えなくてはならず、我々が支払う施工費用に見合うだけの完成度は望めない。信用できるのは、我々医師と直接取引を前提とした営業活動をしている業者だ。
施工金額の坪単価はどれくらいかかるのか?と我々はよく質問しがちだが、これも素人の質問だ。しかし、この質問に前説もなく「だいたい坪40万円ぐらいですかね」なんて即答する業者は信用できない。信頼できる企業の答えはこうだ。
驚くことに5社に同じことを質問して、こう解答したのは1社だけだった。私が最終的に選んだのはこの1社だ。