開業後に後悔したくない!間違いだらけの医院開業・医院内装

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無料の代償

モラルの欠如が招く、開業医の質の低下

我々医者は、開業支援会社やディーラー、MR、建築会社、内装会社などから、物件情報や診療圏調査等の開業に必要な知識を“無料”で得ていることが多い。これは医療業界の慣習であり文化のようなもの。しかし、これで良いのだろうか?

私の知る医者のなかでも評判の良くない開業医が実際にとった行動を挙げてみよう。

  • あるディーラーに開業の相談をして、物件も決めてもらって、何から何まで世話になって、そのディーラーからは何も“モノ”を買わない。または、突然、複数のディーラーに声をかけ始め、競争入札にする
  • 「君の会社にしか頼んでないので宜しく頼む」と、複数の開業支援会社に同じことを言う
  • ある内装会社にデザインの相談を持ちかけ、設計図を数十枚も書き直させて、設計がほぼ決まった段階になったら、突然、「やっぱり設計は“アイミツ(競争入札)"にするからね」と言い出す

我々にとって開業(準備段階)では“契約=約束”という習慣がない。その習慣がないことを良いことに、“無料”を“悪用”している開業医が多いようだ。

だが、我々医者の世界は思っているより狭い。勤務医でいると開業医の横のつながりに気付きにくいが、評判の良くない同業者の噂がまわるのは恐ろしく速いのだ。後輩たちが医療に携わる者として恥ずかしくない行動をとってくれることを願う。

無料の悪用を放置する業者たち

医師だけでなく、開業支援会社やディーラー、MR、建築会社など、医療業界に携わる業者にも問題がある。

  • 医師側の論理:世話になったからといって取引する約束などしていない
  • 業者側の論理:世話をしたんだから、取引してくれるのは当たり前だ

こんな単純な馬鹿げた論理で医療業界の開業論理は成り立っている。要するに、“どっちもどっち”だ。両者が決定的に欠如していることは、“無料の代償(前提条件)の確認”だ。"モラルの欠如”で片付けてはいけない。医師は業者と比べて圧倒的に有利な立場にいる。その立場を悪用できる。自分の有益なことが全てである、という論理のもとで、相手を欺くことができる。利用することができる。まるでモンスタークランケのように。企業側は“無料の代償(前提条件)の確認”を実行するべきだ。

 
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