我々医者は、開業支援会社やディーラー、MR、建築会社、内装会社などから、物件情報や診療圏調査等の開業に必要な知識を“無料”で得ていることが多い。これは医療業界の慣習であり文化のようなもの。しかし、これで良いのだろうか?
私の知る医者のなかでも評判の良くない開業医が実際にとった行動を挙げてみよう。
我々にとって開業(準備段階)では“契約=約束”という習慣がない。その習慣がないことを良いことに、“無料”を“悪用”している開業医が多いようだ。
だが、我々医者の世界は思っているより狭い。勤務医でいると開業医の横のつながりに気付きにくいが、評判の良くない同業者の噂がまわるのは恐ろしく速いのだ。後輩たちが医療に携わる者として恥ずかしくない行動をとってくれることを願う。
医師だけでなく、開業支援会社やディーラー、MR、建築会社など、医療業界に携わる業者にも問題がある。
こんな単純な馬鹿げた論理で医療業界の開業論理は成り立っている。要するに、“どっちもどっち”だ。両者が決定的に欠如していることは、“無料の代償(前提条件)の確認”だ。"モラルの欠如”で片付けてはいけない。医師は業者と比べて圧倒的に有利な立場にいる。その立場を悪用できる。自分の有益なことが全てである、という論理のもとで、相手を欺くことができる。利用することができる。まるでモンスタークランケのように。企業側は“無料の代償(前提条件)の確認”を実行するべきだ。