医院を開業するにあたって、責任意識の高いディーラーに相談することをお奨めしたい。彼等は、事業(経営)計画書の作成や不動産情報、必要な官庁提出用書類の準備など、我々が知らない様々なことを無料で手伝ってくれる有難い存在だ。しかし、問題はそのディーラーの選び方なのだ。
はっきり言って、各社その能力はどんぐりの背比べだ。担当者によっては優秀な人もいれば、無能な人もいる。そこで、私が考える確実なディーラー選択方法を教えよう。
基本的にディーラーは“モノ”を売ることが商売である。単純に“モノ”を買うだけなら、競争入札で良い。しかし、彼等から買うモノと得る“知識”や“情報”は別物である。先ずは、彼等がどんな知恵を持っているか、最低3社以上の企業担当者と会い、1社につき2時間以上話を聞くことである。そして積極的に質問するといい。
君たちは、どんな開業をしたいのか、どんなことを知りたいのか、その想いを“文字”にしたことはあるか?私が開業を相談した友人に最初に浴びせられた質問だ。しかし、マーケティング論理に則って企画書にする、なんてことは我々の専門外だ。だから、分からないこと、知りたいこと、または開業に対するイメージを思いついただけ書きなぐればいい。
なぜ“文字”にしておかなければならないか?複数のディーラーに言葉だけで全く同じ質問や情報を与えることは困難であるからだ。与える情報が同様でなければ、相手を公正に評価することができない。つまり、ディーラーの実力をきちんと見極めることができないからだ。
どんな質問や情報を聞いたらよいのか分からない後輩達に助け舟をだすことにしよう。この質問は開業までに付き合うあらゆる企業に対して、その信頼性を計る上で欠かせない質問だ。
この質問を受けた担当者の態度と回答が信頼性のレベルを表している。信頼とは、継続した関係で判断することができる。その企業が10年前に開業したクリニックの院長と現在でも良好な関係が続いていれば、開業後に問題が発生することもなく、そのクリニックの開業を成功へ導いたという実績に他ならないからだ。