開業支援というキーワードをネットで検索すると、たくさんの企業がヒットする。私が開業した10年前よりはるかに増加している。だが、開業支援会社に全てを委ねる前に聞いてほしい。
教訓、
「“誰か”に頼る前に、正しい“知識”と“情報”を身に付けろ!」
私は病院の激務に耐え、過度な要求をつきつけるモンスタークランケと戦いながら生きてきた世間知らずの一人の医師。
開業しようと決心した時に、いったい誰に相談すれば良いのか、誰を信頼すれば良いのか、全く分からなかった。勤務先の病院に出入りしているMRにコッソリと開業の意思を話したのが事の始まりだった。そのMRから紹介を受け、自称医療コンサルタントなる人物に会って話を聞いた。耳にすること全てが知らなかったことばかりで、新鮮でもあり、感心するばかりだった。私に任せなさいという医療コンサルタントの言葉に従い、言われるがままにコンサルタント着手金として50万円を支払った。しかし、支払ってから半年経っても一向に話が進む気配がない。自宅のFAXに週に一度程度の物件情報が来るだけだった。
しばらくして私はこの物件情報がいかに無駄であるかを知ることになる。親友AAに再会する日がやってきたのである。親友AAは医療コンサルタントの仕事をしているはずだと友人(通称ハカセ)から聞いている。コンサルタントに対するイメージがあまり良くない私であったが、高校時代、AAとはお互いの人生を、将来を、男像を、語り合った仲だ。
私が、事の経緯を簡単に話すと
こうして私は、AAから知識や情報を持たずに医院を開業することの危険性をイチから教えてもらうこととなった。そして、嫌と言うほど自分の愚かさを思い知らされる。
「医院を開業したいのですが、誰に相談すればいいのか」と私に聞く後輩たちよ。お前たちに必要なのは"誰か"ではない。正しい"知識"と"情報"なのだ。